面談について ― 何を話し、何を見るか、お受けできない方
当道場の面談は、仏教の知識や経験を試す場ではありません。見ているのは人物面、つまり「僧名と僧侶の肩書を、何のために、どう使うつもりか」です。四度加行コースでは、面談で人物面に問題がなければ入門を許可し、得度式へ進みます。得度のみコースでは、百日の流れの60〜70日目に道場で本面談を行い、可否を通知します。この記事では、面談で何を話し、何を持参し、どのような方をお受けできないのかを、できるだけ具体的に説明します。
面談では何を聞かれるのか
多くの方が「何を聞かれるのか」「落とされるのではないか」と不安を抱えて面談に臨まれます。先に申し上げると、面談で尋ねるのは、おおむね次のようなことです。
- なぜ僧侶になりたい(得度を受けたい)のか
- 仏縁の経緯。どのようにして仏教や当道場に出会ったか
- 得度した後、僧名と僧侶の肩書を使って何をするつもりか
- 逆に、僧侶の名で何をしないか
- 仕事や家庭の状況。修行の時間を確保できる見通し
- 費用について理解しているか、分割を希望するか
- 他宗派での得度の有無(該当する方。面談の上で判断し、得度は免除される可能性がありますが、四度加行の免除はありません)
得度のみコースの志望理由書の四つの問い(「得度を望む理由」「仏縁の経緯」「得度後にすること」「僧侶の名で何をしないか」)は、そのまま面談で話す中身でもあります。これらに模範解答はありません。立派な動機である必要もありません。率直に、ご自身の言葉で話していただければ十分です。
「仏教の知識がないのですが」と心配される方もいますが、修行者はいずれも寺と縁のない在家の社会人であり、知識は入門後に教相として学びます。面談では問いません。
面談で見ているのは何か
面談で見ているのは、一言でいえば「僧名を預けてよい人かどうか」です。
得度で授かる僧名と、伝法灌頂の後に預かる僧籍は、当道場と真言宗の血脈の名のもとに社会へ出ていくものです。僧侶の肩書は、人の生死に関わる場面で信頼を預かる名です。したがって、その名を営業や勧誘の道具にしようとする方、提出物に虚偽がある方には、お渡しできません。
逆にいえば、動機が未熟であることや、言葉がうまく出ないことは、問題にしません。定年後に何をして生きるか迷っている、看護の現場で患者さんの死に接するたびに何かしたいと思ってきた、占いの仕事で供養が必要なのに他人に頼むしかない、遺品整理で御霊抜きを自分でできるようになりたい。そうした率直な動機は、そのまま話してください。
面談の形式
四度加行コースの面談
オンライン説明で内容と費用に納得された方が、申込み書を提出のうえ、履歴書・住民票・身元保証書を持参して道場で面談を受けます。オンライン面談も可能です。このほか志望理由書が必要で、提出時期は申込み時にご案内します。人物面に問題がなければ入門を許可し、得度式、そして四度加行へと進みます。四度加行コースには百日の流れはなく、面談で入門が決まればすぐに得度式を行います。得度式の前に、行動規範への署名をお願いします。
得度のみコースの本面談
正式申込みから60〜70日目に、道場で本面談を行います。午前・午後どちらも可能です。持参いただくのは、履歴書・住民票・身元保証書です。面談は半日体験のようなものではなく、話をする時間です。面談の後、可否を通知します。可の通知を受けた方は、3日以内に行動規範へ署名し、冥加金10万円を納入します。
本面談の前に、志望理由書(30日目まで)、事前講座三回、日誌の中間確認(50日目前後)を経ていますので、師僧はその方のことをある程度知ったうえで面談に臨みます。初対面で全てを判断するのではありません。
面談に持参するもの
| 書類 | 四度加行コース | 得度のみコース |
|---|---|---|
| 申込み書 | 申込み時に提出 | 正式申込み時(0日目)に提出済み |
| 履歴書 | 持参 | 持参 |
| 住民票 | 持参 | 持参 |
| 身元保証書 | 持参 | 持参 |
| 志望理由書 | 必要(提出時期は申込み時にご案内) | 30日目までに郵送済み |
履歴書は、職歴を審査するためではなく、どのような人生を歩んでこられたかを知るためのものです。住民票は本人確認のためです。身元保証書は、僧名と僧籍を預けるうえで、その方の身元を保証する方がいることを確認するためのものです。詳しくは 得度に必要な書類 ― 住民票・履歴書・身元保証書・志望理由書 をご覧ください。
オンライン面談はできるか
四度加行コースの面談は、オンラインでも可能です。遠方の方、仕事の都合で来場が難しい方はご相談ください。ただし得度式と伝法灌頂、各行法の伝授、最終確認は道場で行います。
得度のみコースの本面談は道場で行います。
お受けできない方
次の四つのいずれかに当てはまる方は、お受けできません。これはコースを問いません。
- 僧名や肩書を営業・勧誘に使う目的の方。 僧侶の名を、商品やサービスの販売、会員の勧誘、特定の団体への誘導のために使おうとする方。
- 提出物に虚偽がある方。 履歴書・住民票・身元保証書・志望理由書・申込み書のいずれかに、事実と異なる記載がある方。
- 行動規範に同意いただけない方。 行動規範は、僧名と僧侶の肩書の使い方を定めたものです。これに署名いただけない方。
- 暴力団その他の反社会的勢力に属する方、およびその関係者。
この四つは、当道場の都合というより、僧名を授かった方々全体の信頼を守るための線です。一人が僧名を営業の看板にすれば、同じ名のもとに活動する他の僧侶の信頼が損なわれます。この線は動かしません。
なお、「占いの仕事をしている」「スピリチュアルの実践者である」ということ自体は、お断りの理由にはなりません。実際に占い師として活動しながら、必要な供養を自分で行うために修行している方もいます。問題になるのは、僧侶の肩書を集客や勧誘の道具にすることであって、本業が何であるかではありません。
面談で可否が決まった後
四度加行コースでは、入門許可の後、得度式の日程と、四度加行の進め方を相談します。費用の納入についても、この段階で個別に相談します。冥加金は得度式前に一括、または分割(標準5回程度。節目は得度式前と各行法に入る区切り)で納めます。振込が基本で、分割の場合はカードもご利用いただけます(回数はご相談ください)。支度金の品は道場が一括手配し、実費を得度式前に冥加金と同時に納めていただきます。
得度のみコースでは、可の通知後3日以内に行動規範への署名と冥加金10万円の納入(分割はできず一括。振込が基本)をお願いします。法衣は身長を申告していただいて道場が一括手配し、費用は冥加金と同時に納めていただきます。手配は入金後すぐに行い、通常約1週間、在庫切れのときは約1か月かかります。得度式は100日目です。
どちらのコースも、領収書は発行せず、振込の控えを領収証に代えさせていただきます。また、冥加金は受講料ではなく、仏縁への感謝として納めるお布施ですので、納入後に辞退・中断された場合もご返金はいたしません。
万一、お受けできないという結果になった場合も、その理由は本人にお伝えします。
当道場の場合
- 面談で見るのは人物面。仏教の知識・経験は問わない。
- 四度加行コース:申込み書を提出し、履歴書・住民票・身元保証書を持参し道場で面談。オンライン面談も可。志望理由書も必要(提出時期は申込み時に案内)。入門許可後すぐ得度式。得度式前に行動規範へ署名。
- 得度のみコース:60〜70日目に道場で本面談。履歴書・住民票・身元保証書を持参。午前・午後どちらも可。半日体験はない。可の通知後3日以内に誓約と納金。
- お受けできない方:僧名・肩書を営業・勧誘に使う目的の方/提出物に虚偽がある方/行動規範に同意いただけない方/反社会的勢力に属する方・その関係者。
- 他宗派で得度した方も可。詳細は面談で。
- 男女問わず、年齢の上限なし。
面談は、審査というより、これからの人生の一部を預け合う者同士が、最初に向き合う時間です。飾らず、ご自身の言葉で、なぜこの道を選ぼうとしているのかを話してください。それを言葉にすること自体が、後悔のない選択への一歩になります。
関連する問い
- お申込みの流れ お申込みの流れ
- 得度に必要な書類 ― 住民票・履歴書・身元保証書・志望理由書 得度に必要な書類 ― 住民票・履歴書・身元保証書・志望理由書
- 申込みから阿闍梨までの全体の流れ 申込みから阿闍梨までの全体の流れ
- 僧侶に向いている人、入門する人の動機 僧侶に向いている人、入門する人の動機
- 他宗派で得度した方へ 他宗派で得度した方へ
- 得度のご案内 得度のご案内
このページの要点
- 面談で見るのは人物面。仏教の知識や経験は問わず、僧名と肩書を何のためにどう使うかを率直に話す。
- 四度加行コースは履歴書・住民票・身元保証書を持参(オンライン可。申込み書・志望理由書も必要)、得度のみコースは60〜70日目に道場で本面談(履歴書・住民票・身元保証書を持参)。
- お受けできないのは、肩書を営業・勧誘に使う目的/提出物の虚偽/行動規範に不同意/反社会的勢力の四つ。
ご相談
電話 048-700-7014(受付10:00〜17:00)またはお問合せフォームからどうぞ。