女性が僧侶(尼僧)になるには
女性が僧侶になる道は、男性と同じです。師僧のもとで得度を受け、宗派の修行を満行し、僧籍を得ます。真言宗では、女性も四度加行を修め、伝法灌頂を受けて阿闍梨となります。当道場は男女を問わず受け入れており、会社員、看護師、介護士、占い師、主婦など、さまざまな立場の女性が修行しています。このページでは、「尼僧」という言葉の意味から、剃髪や法衣、家庭や仕事との両立、修了後の活動まで、女性の方からよくいただく問いにお答えします。
尼僧とは何ですか ― 女性の僧侶と男性の僧侶は違いますか
尼僧(にそう)は、女性の僧侶を指す言葉です。歴史的には、仏教の教団において女性の出家者は比丘尼(びくに)と呼ばれ、日本でも古くから尼僧が仏道を歩んできました。
現代の日本の多くの宗派では、得度・修行・僧籍の制度は男女で共通です。真言宗においても、得度で僧名と十善戒を授かり、四度加行を修め、伝法灌頂を受けて阿闍梨となる階梯は、女性も男性も同じです。授与されるもの、得られる位も同じです。したがって「尼僧になる」とは、特別な別の道があるのではなく、「女性が僧侶になる」ことそのものです。
なお、宗派や寺院によっては、歴史的経緯から女性の位置づけや呼称に違いが残る場合があります。これは宗派・本山により異なります。
女性でも僧侶になれますか ― 年齢や立場に条件はありますか
なれます。一般に、在家向けの修行道場では男女・年齢を問わず受け入れているところがあります。当道場も男女を問わず、年齢の上限もありません。
既婚であること、子育て中であること、仕事を持っていることは、いずれも妨げになりません。修行の大半は自宅での日々の行と、オンラインでの講義・確認ですので、家庭の時間の中に行の時間を定めることで進められます。道場へ来るのは伝授と最終確認、得度式、伝法灌頂の節目のみです。
女性も剃髪しないといけませんか
一般に、得度の際は剃髪が基本です。歴史的にも、尼僧は剃髪した姿で描かれてきました。一方で、仕事や家庭の事情を考え、有髪のまま修行を認めている道場もあります。
当道場は剃髪が基本ですが、仕事を続ける方が多いため、男女を問わず有髪のまま修行できます。
女性の法衣はどうなりますか
得度式や修行には法衣類が必要です。一般に、法衣の基本的な構成は男女で大きく変わりませんが、体格に合わせたものを用意するため、手配に時間がかかります。当道場では、四度加行コースの支度金約20万円に法衣類が含まれ、既にお持ちの品は使えます。得度のみの課程では、法衣一式の購入(約9万円。白衣・帯・白足袋を含む)か、得度式のみのレンタル(1万円。白衣・帯・白足袋は購入必須、約1万5千円)を選べます。法衣は身長を申告していただき、道場が一括して手配します。法衣の手配は通常約1週間、在庫切れの場合は約1か月かかります。
働きながら、子育てしながら修行できますか
できます。当道場の修行者は大半が仕事を続けながら修行しています。一座の行を毎日同じ時刻に行うことが基本ですので、家族が起きる前の早朝や、家事が落ち着いた夜の時間を行の時間に定める方法があります。個別指導のため、他の修行者の進度に合わせる必要がなく、家庭の事情で一時中断しても、自分のペースで再開でき、最長3年まで続けられます。
ご家族の理解があるほうが続けやすいことは確かです。修行の大半はご自身の判断で進められますが、得度式には住民票・履歴書などの書類が必要であり、毎日の行の時間を家庭の中に確保するうえでも、身近な方に話しておくことをおすすめします。
女性の僧侶は、修了後にどのような活動をしていますか
一般に、女性の僧侶が求められる場は、葬儀・法要にとどまらず、医療・介護の現場や、遺された方の心に寄り添う場面にも広がっています。当道場の修行者には看護師・介護士の方がおり、死と向き合う仕事に僧侶としての学びを活かすことを動機に入門しています。占い師として、相談者に必要な供養を自分で行いたいという方もいます。
伝法灌頂を受けた阿闍梨は、葬儀・供養・祈願を自ら勤められます。当道場の修了者には、葬儀・法要を勤める方、派遣登録などで活動する方、自宅の一室を寺として開く方、現在の仕事に活かす方がいます。
当道場の場合
心照寺 春日部道場(埼玉県春日部市)は、宗教法人 姫路成田山 明勝寺の春日部教会として平成25年に主管 康照が開設した真言宗の僧侶養成機関です。男女を問わず、年齢の上限なく受け入れています。修行者は全員が寺と縁のない在家の社会人で、職業は会社員、医師、看護師、介護士、経営者、自営業、占い師、フリーター、主婦などです。
課程
「得度・授戒のみ」の課程(正式申込みから得度式まで百日、得度後6か月の見習い期間を経て度牒交付・僧籍登録)と、「得度して修行に進む」四度加行コース(得度から阿闍梨まで通常6〜8か月)の二つがあります。いずれも男女で内容・費用の違いはありません。
進め方
完全個別指導です。道場で伝授と確認を受け、自宅で実践し、次の段階へ進みます。日程・時間はご相談のうえ決めます。講義・確認の多くはオンラインで行え、道場に来るのは伝授と最終確認、得度式、伝法灌頂のときです。泊まりがけの修行は不要です。質問は個別指導の時間のほか、LINEで常時受け付けています。
費用
四度加行コースは総額約85万円(得度・授戒式10万円、四度加行45万円、その他の行法10万円、支度金約20万円)。分割納付も可能です(標準は得度式前と各行法の区切りでの5回程度。振込が基本で、分割の場合はカードもご利用いただけます)。表示金額以外に後からかかる費用はありません。
修了後
師弟関係は生涯続き、僧侶活動の相談・指南を行っています。
女性の方へ
僧侶の道を考える女性の多くは、誰かを見送った経験や、日々の仕事の中で祈りの言葉を持たない無力さを知っています。その経験は、修行の妨げではなく、修行の出発点です。後悔のない生き方とは、感じてきたことを形にする道を、自分の手で選ぶことでもあります。
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このページの要点
- 女性が僧侶(尼僧)になる道は男性と同じで、真言宗では得度・四度加行・伝法灌頂の階梯も授与される位も共通。
- 当道場は男女・年齢を問わず受け入れ、有髪のまま修行でき、自宅での行とオンラインの講義・確認で家庭や仕事と両立できる。
- 看護・介護・占いなどの仕事に活かす動機で入門する女性が多く、阿闍梨になれば葬儀・供養・祈願を自ら勤められる。
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