出家得度して真言宗の僧侶(尼僧)になるには個別指導で働きながらでも僧侶資格が取得できる心照寺春日部道場

心照寺 春日部道場

埼玉県春日部市火伏せの龍の里
電話: 048-700-7014
受付時間: 10:00 〜 17:00

真言宗の僧侶になるには

真言宗の僧侶になるには、師僧のもとで得度・授戒を受けて僧名と十善戒を授かり、四度加行(十八道・金剛界・胎蔵界・護摩)を修め、伝法灌頂を受けて阿闍梨となる、という階梯を歩みます。これは空海以来、師から弟子へと面授で伝えられてきた真言密教の伝統です。寺の生まれでなくても、在家の社会人がこの道を歩むことは可能です。当道場では、仕事を続けながら得度から阿闍梨まで通常6〜8か月で進む課程を、完全個別指導で行っています。

真言宗の僧侶とは ― 他宗派と何が違うのか

真言宗は、弘法大師空海が唐の長安で恵果和尚から伝法灌頂を受け、日本に持ち帰った密教を根本とする宗派です。密教は「秘密の教え」と書きますが、隠すという意味ではなく、言葉や文字だけでは伝えきれない教えを、師が弟子に直接、身体と心を通して伝える、という意味です。

このため真言宗では、僧侶になる過程で「師資相承」、つまり師から弟子への直接の伝授が決定的に重要です。教理を学ぶだけでは僧侶にはなれず、師僧から印と真言と観想の作法を授かり、灌頂を受けてはじめて、法を人のために修することができます。

他宗派にもそれぞれの修行の道がありますが、真言宗の特徴は、この「加行と灌頂」という、密教固有の階梯にあります。

真言宗の僧侶になるまでの階梯

真言宗の僧侶養成は、一般に次の段階を踏みます。宗派内の各本山によって細部の制度は異なりますが、大枠は共通しています。

得度・授戒

師僧から僧名(戒名)を授かり、戒を受けて仏門に入る儀式です。真言宗で授かる戒は十善戒で、不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見の十か条です。身と口と意の三業を正しく保つための戒であり、僧侶としての生き方の土台となります。

得度には師僧が必要です。得度を受けるとは、生涯の師と出会うことでもあります。

四度加行

四度加行(しどけぎょう)は、真言宗の僧侶になるための根本の修行です。十八道行法、金剛界行法、胎蔵界行法、護摩行法の四つを順に修めます。

十八道は密教修法の基本となる十八の印と真言を修める行法で、以後すべての修法の土台になります。金剛界は金剛頂経に基づく行法、胎蔵界は大日経に基づく行法で、真言密教の二つの根本経典にそれぞれ対応します。護摩は火を焚いて本尊に供養し、煩悩を焼き尽くす行法で、当道場では息災護摩行法を修めます。

四度加行では、事相(作法・実践)と教相(教理・理論)の両方を学びます。事相では四度の行法そのものに加え、勤行作法、声明、和讃など。教相では日本仏教史、真言密教の概説、空海の著作、大日経・金剛頂経などの経典を学びます。

伝法灌頂

四度加行を満行した者が受ける儀式です。灌頂とは、頭に水を注ぐという意味で、古代インドで王の即位に行われた儀式に由来します。伝法灌頂を受けることで、法を伝える資格を得た者、すなわち阿闍梨となります。

阿闍梨はサンスクリットのアーチャーリヤの音写で、「軌範」すなわち弟子の手本となる師を意味します。伝法灌頂をもって、真言宗の教師資格・住職資格を得たことになります。

その他の行法

四度加行と灌頂の後、実際に葬儀・供養・祈願を人のために勤めるための作法を学びます。これは僧侶としての実務にあたる部分です。

真言宗の血脈 ― 龍猛から空海へ

真言宗では、法がどの師からどの弟子へと伝わってきたかを「血脈(けちみゃく)」として重んじます。密教の相承は、大日如来から金剛薩埵、龍猛、龍智、金剛智、不空、そして善無畏、一行を経て、恵果から空海へと受け継がれたとされます。

伝法灌頂で授与される血脈一紙は、受者がこの師資相承の系譜に連なったことを示すものです。当道場で灌頂を受けた方も、この血脈に連なります。

真言宗で僧侶になるということは、千二百年にわたって師から弟子へと面授で伝えられてきた法の、最も新しい一人になるということです。

在家から真言宗の僧侶になる道

寺の生まれでない在家の方が真言宗の僧侶になるには、一般に次の道があります。

仏教系大学・専修学院で学ぶ道は、教理を体系的に学べ、宗門での位置づけが明確である一方、通学が前提で、働きながらは難しいことが多い道です。寺院に弟子入りする道は、僧侶の暮らしを間近で学べる一方、受け入れてくれる師僧との出会いが前提で、期間の見通しが立ちにくい道です。在家向けの修行道場に入る道は、仕事を続けながら歩める一方、道場によって内容や法脈の明示の度合いに差があるため、入門前によく確かめる必要があります。

どの道を選んでも、得度・四度加行・伝法灌頂という階梯は共通しています。違うのは、それをどのような場で、どのような形で、どのような期間で修めるかです。

当道場の場合

心照寺 春日部道場は、埼玉県春日部市にある真言宗の僧侶養成機関です。宗教法人 姫路成田山 明勝寺(兵庫県姫路市)の春日部教会として、平成25年に主管の康照が開設しました。姫路成田山は、昭和30年頃に成田山新勝寺の明勝講として起こり、昭和40年頃に不動明王を本尊とする現本堂が完成、昭和51年に宗教法人認可を取得しています。

課程

現在お受けしている課程は二つです。

課程 内容 期間
得度・授戒のみ 僧名と十善戒を授かる 正式申込みから得度式まで百日。得度後6か月の見習い期間を経て度牒交付・僧籍登録
得度して修行に進む(四度加行コース) 得度→四度加行→伝法灌頂→その他の行法。阿闍梨を目指す 得度から阿闍梨まで、仕事を続けながら通常6〜8か月

四度加行コースでは、面談で入門が決まればすぐに得度式を行い、四度加行に入ります。伝法灌頂の授与物は、伝法二紙・許可一紙・血脈一紙・僧階一紙・四度折紙、その他印可・印信等です。僧籍は伝法灌頂の後に心照寺でお預かりし、真言宗の僧侶として正式に活動できます。

指導の形

完全個別指導です。道場で伝授と確認を受け、自宅で実践し、次の段階に進む、という繰り返しで修めていきます。講義・確認の多くはオンラインで行えますが、伝授と最終確認、得度式、伝法灌頂は道場にお越しいただきます。泊まりがけの修行は不要です。

剃髪が基本ですが、仕事を続ける方が多いため、有髪のまま修行していただけます。男女を問わず、年齢の上限もありません。他宗派で得度された方も受け入れており、詳細は面談でお話しします。

費用

四度加行コースの総額は約85万円(冥加金65万円+支度金約20万円)です。分割納付のご相談に応じ、表示金額以外に後からかかる費用はありません。得度のみの課程は冥加金10万円に法衣代を加えた金額です。

師僧

主管の康照は、真言宗の阿闍梨です。20代から飲食業に携わり、39歳から50歳まで市議会議員を務め、50歳で引退した後、その後の生き方を考えて僧侶の道に入りました。師弟関係は生涯続き、修了後も僧侶活動の相談・指南を行い、阿闍梨向けの伝授講座を開催しています。

真言宗を選ぶということ

宗派を選ぶとき、多くの方は「家の宗派だから」「近くにお寺があるから」という縁で決めます。それも尊い縁です。一方で、在家から僧侶を目指す方は、自分で宗派を選ぶことになります。

真言宗の道は、印を結び真言を唱える具体的な「行」を通して、身体で仏に近づく道です。理屈で納得してから動くのではなく、まず作法を身につけ、繰り返す中で意味が開けてくる。そういう道です。後悔のない生き方を考えるとき、「頭で理解すること」と「身体で修めること」の両方が揃ってはじめて、人は本当に変わるのだと、私どもは考えています。

関連する問い

このページの要点

  • 真言宗の僧侶になるには、得度・授戒→四度加行(十八道・金剛界・胎蔵界・護摩)→伝法灌頂という階梯を師僧のもとで歩む。これは空海以来の面授の伝統。
  • 伝法灌頂をもって阿闍梨となり、龍猛・龍智・金剛智・不空・善無畏・一行、恵果から空海へ続く血脈に連なる。
  • 当道場は埼玉・春日部の真言宗僧侶養成機関。完全個別指導で、仕事を続けながら得度から阿闍梨まで通常6〜8か月、総額約85万円。

ご相談

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