修行に必要な道具と支度金約20万円の内訳
四度加行コースでは、冥加金65万円とは別に、修行に必要な品を揃える「支度金」として約20万円を見込んでいただきます。中身は、四度加行の教本・経本・次第書、念珠、法衣類などです。既にお持ちの品があれば使えますので、その分は少なくなります。表示金額以外に後からかかる費用はありません。この記事では、それぞれの道具が何のために要るのかを、一般的な作法の構成に沿って説明します。
僧侶の修行に必要なものは何か
真言宗の修行には、身につけるもの(法衣類)、手に持つもの(念珠など)、読むもの(経本・次第書・教本)が要ります。これは当道場に限らず、一般に四度加行を修めるうえで共通して必要になるものです。
法衣類
得度式で僧侶となるとき、また修行の場に立つとき、僧侶は法衣を着ます。一般に、肌に近いほうから白衣(はくえ)、その上に着る衣、袈裟という構成で、帯や白足袋も要ります。当道場でも、得度式および修行に法衣類が必要です。
法衣の購入とレンタルについては、得度のみコースでは「一式購入 約9万円(白衣・帯・白足袋を含む)/レンタル 1万円(得度式のみ)、レンタルでも白衣・帯・白足袋は購入必須(約1万5千円)」という明示があります。四度加行コースでは、支度金約20万円の中に法衣類が含まれ、そのうち法衣類が占めるのは約15万円です。四度加行は得度式の後も長く続く修行ですので、自分の法衣を持つことが前提になります。法衣は、身長を申告していただき、道場が一括して手配します。支払いは冥加金と同時です。詳しくは 法衣について ― 購入・レンタル・揃えるもの をご覧ください。
念珠(ねんじゅ)
念珠(数珠)は、真言を唱える回数を数え、また仏と行者を結ぶ法具です。真言宗では一般に、百八の主玉に親玉・四天・弟子玉などを備えた本式の念珠を用います。在家用の略式の念珠とは形が異なります。修行で使うものですから、四度加行を修める方は本式の念珠を持つことになります。
経本
勤行で読む経典をまとめた本です。『般若心経』をはじめ、真言宗の勤行で日常的に読誦する経文・真言・和讃などが収められています。毎日手に取るものですので、読み慣れた一冊を持つことが修行の基礎になります。
次第書(しだいしょ)
四度加行の各行法の手順を、順に記した書です。十八道・金剛界・胎蔵界・護摩のそれぞれに次第があり、どの印を結び、どの真言を唱え、何を観想するかが順番に書かれています。自宅で行法を修するときは、この次第書に沿って進めます。密教の次第は、一般に、師から伝授を受けた者が用いるものとされ、書店で自由に手に入れて独習するものではありません。当道場では、伝授に合わせて必要な次第書をお渡しします。
教本
教相(教理)の学びに用いる本です。日本仏教史、真言密教の全体像、空海の著作、『大日経』『金剛頂経』などの経典研究にあたって、必要な教本を使います。
支度金約20万円の内訳
当道場が「支度金」として見込んでいただく約20万円は、次の品を揃えるためのものです。
| 区分 | 品目 | 備考 |
|---|---|---|
| 書物 | 四度加行の教本・経本・次第書 | 伝授の段階に合わせて用いる。約5万円 |
| 法具 | 念珠 | 本式の念珠 |
| 法衣類 | 白衣・衣・袈裟・帯・白足袋など | 得度式と修行で着用。約15万円 |
| その他 |
内訳のおおよそは、教本・次第書類が約5万円、残り約15万円が法衣類です。既にお持ちの品は使えます。たとえば他宗派で得度された方が本式の念珠や白衣をお持ちの場合、あるいは以前から経本をお持ちの場合、それらを使っていただければ、支度金はその分だけ少なくなります。何が使えるかは面談でご確認ください。
支度金の品は、修行者がご自身で買い揃えるのではなく、道場が一括して手配し、実費を精算していただきます。納入の時期は得度式前で、冥加金と同時にお納めください。
費用全体の中での位置づけ
四度加行コースの費用は、冥加金65万円(得度・授戒式10万円、四度加行45万円、その他の行法10万円)と支度金約20万円で、総額約85万円です。支度金は「道具代」であり、冥加金とは性格が異なります。冥加金は師と道場への御礼であり、支度金はご自身の手元に残る品の代金です。冥加金の分割納付は可能で、標準は5回程度です(振込が基本。分割の場合はカードもご利用いただけます。回数はご相談ください)。費用の全体は 費用一覧 を、冥加金の意味は 冥加金とは ― 意味と分割納付 をご覧ください。
大切なことを一つ申し添えます。表示金額以外に、後からかかる費用はありません。「次の段階に進むために追加で」「満行の際に別途」といったことはなく、入門前にすべてを明示します。
道具は自宅のどこに置くのか
自宅での実践には、落ち着いて行法を修せる場所が要ります。本格的な壇を設ける必要はありませんが、法衣を着て座り、次第書を広げ、念珠を持って作法ができる空間と、道具を清浄に保管できる場所を用意してください。使った道具は、床に直接置かず、決まった場所に収める。この小さな習慣が、修行の心構えを作ります。
当道場の場合
- 四度加行コースの支度金は約20万円。中身は四度加行の教本・経本・次第書・念珠・法衣類など。内訳は教本・次第書類が約5万円、法衣類が約15万円。
- 支度金の品は道場が一括手配し実費精算。法衣は身長を申告して手配。納入は得度式前、冥加金と同時。
- 既にお持ちの品は使える。その分、支度金は少なくなる。
- 冥加金65万円と合わせた総額は約85万円。表示金額以外に後からかかる費用はない。
- 冥加金の分割納付は標準5回程度(回数は相談)。
- 得度のみコースの法衣は、一式購入約9万円またはレンタル1万円(得度式のみ。白衣・帯・白足袋は購入必須、約1万5千円)。
道具を揃えることは、単なる買い物ではありません。自分のために、これから長く付き合う法衣と念珠と経本を手元に置く。それは、残りの人生をどう生きるかを形にする、最初の行為でもあります。
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このページの要点
- 支度金約20万円は、四度加行の教本・経本・次第書・念珠・法衣類などの道具代。既所持品は使える。
- 冥加金65万円と合わせて総額約85万円。表示金額以外に後からかかる費用はない。
- 次第書は伝授に合わせてお渡しする。自宅には落ち着いて修せる場所と、道具を清浄に保つ場所を用意する。
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