出家得度して真言宗の僧侶(尼僧)になるには個別指導で働きながらでも僧侶資格が取得できる心照寺春日部道場

心照寺 春日部道場

埼玉県春日部市火伏せの龍の里
電話: 048-700-7014
受付時間: 10:00 〜 17:00

剃髪・有髪、服装、修行中のきまり

「僧侶になるには髪を剃らなければならないのですか」。入門を考える方から最も多く寄せられる問いの一つです。当道場では剃髪が基本ですが、仕事を続ける方が多いため、有髪のまま修行できます。男女を問わず、年齢の上限もありません。この記事では、髪・服装・戒・行動規範・名乗り方という、修行中に守るべきことと、守らなくてよいことを整理します。

僧侶は髪を剃らなければならないのか

剃髪の意味

仏教において剃髪は、出家の象徴です。髪は世俗の装いと執着の象徴とされ、それを落とすことで、在家の生活から離れ仏道に入ることを形に表します。得度式で師僧が剃刀を当てる所作(剃度)は、この意味を儀式として示すものです。真言宗においても、得度の作法の中に剃髪の意味が含まれています。

一方で、現代の日本では、宗派や寺院によって、得度後も有髪で活動する僧侶は少なくありません。社会の中で仕事を持ちながら僧侶として生きる人が増えたこと、また形としての剃髪よりも戒を守り行を修めることが本質であるという考え方が、その背景にあります。有髪であることが僧侶の資格に影響するかどうかは、宗派・本山により異なります。

当道場の考え方

当道場では剃髪が基本です。しかし修行者はいずれも寺と縁のない在家の社会人で、大半が仕事を続けながら修行しています。会社員、医師、看護師、介護士、経営者、自営業、占い師、主婦など、職場や生活の場で外見を急に変えることが難しい方がほとんどです。そのため、有髪のまま修行することができます。

有髪で修行するからといって、修行の内容や到達点が変わることはありません。四度加行の内容も、伝法灌頂も、授与されるものも同じです。

女性の場合

男女を問わず、同じ条件です。女性が有髪のまま修行することも、もちろんできます。詳しくは 女性が僧侶(尼僧)になるには をご覧ください。

服装はどうするのか

修行中の服装

自宅で行法を修するときは、法衣を着用します。一般に、白衣(はくえ)の上に衣を着け、袈裟をかけ、帯を締め、白足袋を履くという構成です。日常の服のまま作法を行うことはしません。法衣を着ることは、身を整え、心を作法に向ける準備でもあります。

四度加行コースでは、法衣類は支度金約20万円の中に含まれます。既にお持ちのものは使えます(修行に必要な道具と支度金約20万円の内訳)。

得度式の服装

得度式では法衣を着用します。得度のみコースでは、一式を購入(約9万円。白衣・帯・白足袋を含む)するか、得度式のみレンタル(1万円)するかを選べます。レンタルの場合でも、白衣・帯・白足袋は購入が必要です(約1万5千円)。四度加行コースでは、法衣類(約15万円)は支度金約20万円に含まれます。いずれも、身長を申告していただいて道場が一括して手配し、費用は冥加金と同時に納めていただきます。法衣の手配は入金後すぐ行い、通常約1週間、在庫切れのときは約1か月かかります。詳しくは 法衣について ― 購入・レンタル・揃えるもの。

道場に来るときの服装

日常の服装

修行中、日常生活での服装に決まりはありません。仕事のときは仕事の服を、家庭では普段の服を着てください。僧侶であることを日常の外見で示す必要はありません。

戒 ― 守るべきこと

十善戒

得度・授戒式で授かるのは、十善戒です。真言宗において、身・口・意の三業にわたる十の戒めで、一般に次のように数えられます。

区分 戒 意味
身 不殺生 生き物をみだりに殺さない
身 不偸盗 与えられていないものを取らない
身 不邪淫 道に外れた性の関係を持たない
口 不妄語 嘘をつかない
口 不綺語 飾り立てた無益な言葉を語らない
口 不悪口 人を傷つける言葉を言わない
口 不両舌 人の仲を裂く二枚舌を使わない
意 不慳貪 むさぼらない
意 不瞋恚 怒りに任せない
意 不邪見 誤った見方をしない

十善戒は、禁止事項の一覧というより、日々の身・口・意を整えるための指針です。完璧に守れる人はいません。守れなかったことに気づき、また戒に立ち返る。その繰り返しが戒を持つということです。得度のみコースの事前講座では、この十善戒を一回分の主題として学びます。詳しくは 十善戒とは ― 得度で受ける十の戒め。

食事・飲酒・結婚について

真言宗の在家出身の僧侶の生活については、一般に、肉食・飲酒・結婚を全面的に禁じる形は取られていません。十善戒に照らして自らを律することが求められます。当道場でも、食事や結婚について特別な制限を課すことはありません。

行動規範 ― 僧名と肩書の使い方

得度式の前に、行動規範に署名していただきます。これはどちらのコースも同じです。行動規範は、僧名と僧侶の肩書の使い方を定めたものです。

これは、僧名を授かった方が、その名をどこで、どのように名乗ってよいかを明確にするためのものです。僧侶の肩書は、人の生死に関わる場面で信頼を預かる名です。これを商品の販売、会員の勧誘、特定団体への誘導のために使うことはできません。行動規範に同意いただけない方は、得度をお受けできません。

名乗り方のきまり

得度のみコースの場合

得度式で僧名を授かった後、6か月の見習い期間中は、名乗りは「心照寺得度者」までです。「僧侶」の肩書は使えません。見習い期間を終えて度牒が交付され僧籍に登録された後は、「僧侶」と名乗ることができます。

四度加行コースの場合

得度式で僧名を授かりますが、葬儀・法要・祈願を自ら勤めるには、四度加行を満行し伝法灌頂を受ける必要があります。伝法灌頂の後、僧籍を心照寺で預かり、真言宗の僧侶として正式に活動できます。名乗りも同じ考え方で、僧籍登録後は「僧侶」と名乗れます。登録前、すなわち得度式から伝法灌頂までの間は「心照寺得度者」です。

僧籍の維持

僧籍登録後も、年に一度の報告をお願いしています。報告のみで、参拝の義務はありません。連絡が途絶えた場合は僧籍が失効します。僧籍は道場で管理し、外部からの照会に応じます。

修行中の生活で求められること

修行中のきまりとして、形式的に定められたものは多くありません。求められるのは、次のことです。

  • 毎日の行法を続けること。途切れたら、戻ること。
  • 授かった作法を、自己流に変えないこと。わからなければ師僧に確認すること。
  • 法衣・念珠・経本・次第書を清浄に扱うこと。
  • 十善戒を日々の指針とすること。
  • 僧名と肩書を、行動規範に沿って使うこと。

これらは、修行者を縛るための規則ではなく、修行が修行として成り立つための最低限の条件です。

当道場の場合

  • 剃髪が基本。仕事を続ける方が多いため、有髪のまま修行可。男女問わず、年齢上限なし。
  • 行法と得度式では法衣を着用。四度加行コースは支度金に含む(法衣類約15万円)。得度のみコースは購入約9万円(白衣・帯・白足袋を含む)またはレンタル1万円(白衣・帯・白足袋は購入必須、約1万5千円)。法衣は身長を申告して道場が一括手配、支払いは冥加金と同時。
  • 得度・授戒式で十善戒を授かる。
  • 得度式前に行動規範(僧名と肩書の使い方)に署名(どちらのコースも)。
  • 僧籍登録後は「僧侶」と名乗れる。登録前(得度のみコースの見習い期間中、四度加行コースの伝法灌頂前)は「心照寺得度者」までの名乗り。
  • 僧籍登録後は年に一度の報告。参拝義務なし。連絡が途絶えると失効。

髪を剃るか剃らないかは、見える部分の話です。見えない部分、つまり日々の身・口・意をどう整えるかが、僧侶であることの中身です。その中身を、仕事と家庭を持ったまま育てていけることが、後悔のない生き方としての僧侶の道だと、私たちは考えています。

関連する問い

このページの要点

  • 剃髪が基本だが、仕事を続ける方が多いため有髪のまま修行できる。男女問わず、年齢上限なし。
  • 行法と得度式では法衣を着用。日常の服装に決まりはない。
  • 守るべきは十善戒と行動規範(僧名・肩書の使い方)。僧籍登録後は「僧侶」、登録前は「心照寺得度者」までの名乗り。

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