出家得度して真言宗の僧侶(尼僧)になるには個別指導で働きながらでも僧侶資格が取得できる心照寺春日部道場

心照寺 春日部道場

埼玉県春日部市火伏せの龍の里
電話: 048-700-7014
受付時間: 10:00 〜 17:00

遺品整理・不用品回収の仕事で御霊抜きを自分で行うには

遺品整理や不用品回収の現場では、仏壇・位牌・神棚・人形など、「そのまま処分してよいのか」とご遺族が迷う品に日常的に向き合います。御霊抜き(閉眼供養・魂抜き)を自分で勤めたいという事業者の方が、僧侶の資格を求めて当道場に入門されています。真言宗の作法で御霊抜きを正式に勤めるには、四度加行を満行し伝法灌頂を受けることが必要です。このページでは、御霊抜きの意味、必要な資格、得度のみとの違い、業務上の注意点をお伝えします。

御霊抜き(閉眼供養・魂抜き)とは

仏壇や位牌、仏像は、お迎えした際に「開眼供養(御霊入れ・魂入れ)」を行い、礼拝の対象として迎えます。これを手放す際に、礼拝の対象としての役割を終えていただく儀式が「閉眼供養(御霊抜き・魂抜き)」です。

これは、仏壇や位牌そのものに霊が宿っているという意味ではなく、長年手を合わせてきた対象に感謝を捧げ、区切りをつけて、ただの「物」に戻す儀式と理解するのが適切です。ご遺族にとっては、「きちんと供養してから手放した」という心の整理の場でもあります。

遺品整理の現場では、仏壇・位牌のほか、遺影、神棚、人形、ぬいぐるみ、手紙、写真など、「捨てにくい品」が数多く出てきます。それらすべてに儀式が必要なわけではありませんが、ご遺族が区切りを求めるとき、僧侶として応えられることには大きな意味があります。

なぜ遺品整理の事業者が僧侶を目指すのか

  • 御霊抜きのたびに外部の寺に依頼する手間と日程調整の負担が大きい
  • 依頼できる寺がなく、結局、供養なしで処分せざるをえない場面がある
  • ご遺族に「供養してから処分してほしい」と言われても応えられない
  • 業務上の「サービス」としてではなく、亡くなった方とご遺族のために、本当に供養したい
  • 人の人生の痕跡を扱う仕事として、自分自身に死生観と祈りの土台がほしい

当道場に入門される遺品整理・産廃業の方の動機は、おおむねこのようなものです。「御霊抜きを自社で完結させたい」という業務上の必要と、「亡くなった方にきちんと向き合いたい」という思いが、重なっていることが多いようです。

御霊抜きを自分で勤めるために必要な資格

得度のみでは勤められない

得度・授戒を受けると、僧名と十善戒を授かりますが、真言宗において閉眼供養・開眼供養・回向などを人のために正式に勤めるには、四度加行を満行し伝法灌頂を受けて阿闍梨となることが必要です。得度のみの段階で、業務として「僧侶が御霊抜きをします」と案内することはできません。

四度加行と伝法灌頂、その他の行法

四度加行は、十八道行法・金剛界行法・胎蔵界行法・息災護摩行法の四つを順に修める根本の修行です。これを満行して伝法灌頂を受けることで阿闍梨となり、当道場ではその後「その他の行法」として、葬儀・供養・祈願など人のために勤める作法を伝授します。開眼・閉眼の作法もこの中に含まれます。

仕事を続けながら、得度から阿闍梨まで通常6〜8か月です。

業務の中で御霊抜きを行う際の注意点

僧侶の資格を得て、業務の中で御霊抜きを勤められるようになった後、心に留めていただきたいことがあります。

「サービス」ではなく「供養」として

御霊抜きは、事業の付加サービスではなく、宗教行為です。業務として位置づける場合でも、勤める際には僧侶として、亡くなった方とご遺族のために祈る姿勢を崩さないでください。この姿勢が、ご遺族の信頼と、ご自身の誇りを守ります。

お布施と料金の分け方

遺品整理の料金と、御霊抜きのお布施は、性質が異なります。両者をどのように扱うかは、事業の形態や税務上の扱いにも関わりますので、ご自身の状況に応じて税理士などにご確認ください。当道場が税務上の助言をすることはできません。一般論として、「供養込みで安くなります」といった値引きの材料に供養を使うことは、宗教行為の尊厳を損なうため避けるべきです。

宗派の違いへの配慮

ご遺族の菩提寺が他宗派である場合、ご遺族がそれを望むなら、菩提寺に御霊抜きを依頼する方が適切な場面もあります。ご自身が真言宗の僧侶として勤められることを伝えたうえで、ご遺族の意思を尊重してください。できないこと、適切でないことは引き受けないのが、僧侶としての節度です。

肩書の使い方

当道場では、僧名や僧侶の肩書を営業・勧誘に使う目的の方は、お受けしていません。「僧侶在籍」を集客の売り文句にすることと、ご遺族の求めに応じて僧侶として供養を勤めることは、別のことです。線を引くのは、「ご遺族のために勤めるのか、自社の商売のために肩書を使うのか」という一点です。得度の前には、肩書の使い方を定めた行動規範に署名していただきます。詳しくは 僧侶の資格の種類と、どこで通用するか をご覧ください。

人の人生の痕跡を扱う仕事に、祈りを

遺品整理は、一人の人が生きた痕跡を、最後に整える仕事です。そこには、ご遺族さえ知らなかった故人の一面が現れることもあります。その仕事に、僧侶としての祈りが加わることで、「処分」は「供養」に変わります。

後悔のない生き方という視点から申し上げれば、人の最期の品々に日々向き合う方こそ、ご自身の中に、死に向き合う確かな土台をもっておく必要があるでしょう。それは、ご遺族のためであると同時に、この仕事を後悔なく続けていくためでもあります。

修行は仕事と両立できるか

当道場は完全個別指導で、日程・時間は相談のうえ決めます。講義・確認の多くはオンラインで行え、道場に来る必要があるのは伝授と最終確認、得度式、伝法灌頂です。質問はLINEで常時受け付けています。

事業を営む方は、繁忙期と閑散期の差が大きいことも多いでしょう。中断しても自分のペースで再開でき、最長3年までの範囲で満行を目指せます。有髪のまま、男女問わず、年齢の上限なく修行できます。

当道場の場合

当道場の修行者には、遺品整理・産廃業の方がいらっしゃり、「御霊抜きを自分で行う」ことは主な入門動機の一つです。全員が寺との縁のない在家の社会人であり、大半が仕事を続けながら修行しています。

費用は四度加行コースで冥加金65万円、支度金約20万円、総額約85万円です。冥加金は得度式前に一括、または分割で納めていただけます(分割の場合はカードもご利用いただけます。回数はご相談ください)。表示金額以外に後からかかる費用はありません。

修了後も師弟関係は生涯続きます。業務の中で御霊抜きをどう位置づけるか、お布施と料金をどう分けるか、他宗派のご遺族にどう対応するか、といった実践上の問いにも、師僧として応じています。また、修了後の支援として、事業の中での僧侶活動の進め方について、康照の経営経験に基づく相談にも応じています。

関連する問い

このページの要点

  • 御霊抜き(閉眼供養)は、長年手を合わせた対象に感謝し区切りをつける儀式で、真言宗で正式に勤めるには四度加行の満行と伝法灌頂が必要です。得度のみでは勤められません。
  • 業務の中で勤める場合も、供養は付加サービスではなく宗教行為です。肩書を集客に使うことはお受けできず、お布施と料金の扱いは税務上の確認が必要です。
  • 完全個別指導とオンライン、自宅実践の組み合わせで、事業を続けながら通常6〜8か月で阿闍梨を目指せます。

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