オンラインでどこまで修行できるか
当道場では、講義と確認の多くをオンラインで行います。道場へ来ていただく必要があるのは、各行法の伝授、満行前の最終確認、得度式、伝法灌頂の四つです。オンラインを使うことによる追加費用はありません。沖縄や九州から、節目のときだけ来場して修行している方もいます。この記事では、何がオンラインででき、何が道場でなければならないのか、その線引きと理由を説明します。
僧侶の修行はオンラインでできるのか
結論は、「大部分はできるが、全部はできない」です。
修行には、知識を学ぶ部分、作法を授かる部分、作法を自分で繰り返す部分、できているかを確認してもらう部分があります。このうち知識の学びと日常的な確認は、画面越しで十分に成り立ちます。作法を繰り返す部分は、そもそも自宅で行うものです。一方で、作法を授かる「伝授」と、満行前の最終確認、そして得度式・伝法灌頂という儀式は、師と弟子が同じ場にいることに意味があります。
密教の伝授は、一般に、師の目の前で印を結び、真言を唱え、所作を見てもらい、その場で直されることで成り立ちます。画面では、手の角度、身体の向き、声の響き、場の空気といった、言葉にしにくい部分が伝わりません。師から弟子へ手渡しで伝える、という密教の伝統は、この「同じ場にいる」ことを前提にしています。ここだけは、オンラインで代えることをしません。
オンラインでできること
| 内容 | オンラインで可能か | 補足 |
|---|---|---|
| オンライン説明(入門前) | 可 | 流れ・費用などの詳細説明 |
| 面談(四度加行コース) | 可 | オンライン面談可。書類は別途 |
| 教相の講義 | 可 | 日本仏教史、真言密教総覧、空海の著作、経典研究 |
| 進み具合の中間確認 | 可 | 作法の習熟度を画面越しに確認 |
| 声明・和讃の指導 | 可 | 声の作法は画面越しでも直せる部分が多い |
| 日常の質問 | 可 | LINEで常時受付 |
| 事前講座(得度のみコース) | 可 | 各90分・三回。オンラインで実施 |
| 日誌の中間確認(得度のみコース) | 可 | 日誌の写真を送付 |
| 見習い期間の月次報告 | 可 | 勤行の継続と近況の報告 |
教相の講義は、画面共有を使えば対面と変わらない密度で行えます。声明や和讃は、録音を送ってもらい、あるいは画面越しに一緒に唱えて直す、という形で進められます。進み具合の確認も、作法を画面の前で修してもらえば、大きなずれは見つけられます。
道場に来る必要があること
| 内容 | 理由 |
|---|---|
| 各行法の伝授 | 印・真言・所作を師の目の前で授かる。密教の伝授の本質 |
| 満行前の最終確認 | 行法全体が身についているかを、同じ場で確かめる |
| 得度式 | 僧名と十善戒を授かる儀式 |
| 伝法灌頂 | 四度加行を満行した者が受ける儀式。これをもって阿闍梨 |
得度のみコースの本面談(60〜70日目)も道場で行います。
四度加行は十八道・金剛界・胎蔵界・護摩の四つの行法からなりますので、少なくとも各行法の伝授のたびに来場することになります。それぞれの行法を自宅で修して身につけ、最終確認を受け、次の行法の伝授へ進む、という流れです。道場へお越しいただく回数は人によりますが、最低でも6〜7回です。それ以上は何回でもお越しいただけ、追加費用はかかりません。
遠方からの修行
沖縄・九州から、節目のみ来場して修行している方がいます。講義や中間確認はオンラインで済むため、通う回数は伝授と儀式に絞られます。
泊まりがけの修行はありません。ただし、遠方の方は修行日の前泊が必要になる場合があります。宿泊の手配はご自身でお願いしています。道場は埼玉県春日部市にあります。アクセスは 道場へのアクセス、遠方からの修行の組み立て方は 遠方から春日部道場で修行する方法 をご覧ください。
オンラインの環境
オンラインでの講義・確認に特別な機材は要りません。一般的なビデオ通話ができるパソコン、タブレット、またはスマートフォンと、安定した通信環境があれば十分です。行法の確認では、座っている全身が映る位置にカメラを置ける場所があるとよいでしょう。
質問はLINEで常時受け付けています。自宅で行法を修していて疑問が出たときに、文字や写真、短い動画で送っていただければ、次の講義を待たずに答えられます。
オンラインを使っても費用は変わらない
オンラインで講義・確認を受けることによる追加費用はありません。四度加行コースの費用は、冥加金65万円と支度金約20万円の総額約85万円で、オンラインか対面かによって変わりません。得度のみコースの事前講座三回にも費用はかかりません。来場にかかる交通費・宿泊費はご自身の負担です。
「オンラインで得度」はできるのか
「オンラインで得度できる」と検索される方がいます。当道場では、得度式は道場で行います。僧名と十善戒を授かる儀式を、画面越しに行うことはしません。得度のみコースの百日のうち、オンライン説明、事前講座三回、日誌の中間確認はオンラインですが、本面談と得度式は道場です。
得度は、人生の中でも大きな節目です。その節目を、師の前で、同じ場で迎えていただきたいと考えています。
当道場の場合
- 講義・確認の多くはオンライン可。追加費用なし。
- 道場へ来る必要があるのは、伝授、最終確認、得度式、伝法灌頂(得度のみコースは本面談も)。
- 道場へ来る回数は人によるが、最低でも6〜7回。それ以上は何回でも来られ、追加費用はかからない。
- 泊まりがけの修行は不要。遠方の場合は修行日の前泊が必要なことがある。宿泊の案内はしていない。
- 沖縄・九州から節目のみ来場する修行者もいる。
- 四度加行コースの面談はオンライン可。
- 質問はLINEで常時受付。
- 完全個別指導のため、オンラインの日程・時間は相談のうえ決める。
住んでいる場所を理由に、この道を諦める必要はありません。遠くにいても学べる部分は遠くで学び、節目にだけ足を運ぶ。そうやって僧侶になった方が、実際にいます。どこに住んでいるかではなく、どう生きたいかで選べることが、後悔のない選択を支えます。
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- 道場へのアクセス 道場へのアクセス
- 得度式の流れと当日のこと 得度式の流れと当日のこと
- 伝法灌頂とは・阿闍梨とは 伝法灌頂とは・阿闍梨とは
このページの要点
- 講義・確認の多く(教相の講義、中間確認、声明の指導、質問、事前講座)はオンライン可。追加費用なし。
- 道場へ来るのは、各行法の伝授、最終確認、得度式、伝法灌頂のみ。得度式をオンラインで行うことはない。
- 沖縄・九州から節目のみ来場する修行者もいる。泊まりがけの修行はないが、遠方は前泊が必要なことがある。
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